▲お役立ち情報/助成金について自分の自治体に確認をしておこうブログ:2020/10/05
お子さんたちが、
茶わんの中に、ライスつぶを残していた。
お茶を注いで、こそげ落として食べてしまうように告げても、
「これくらい」のつもりで平気にしている。
ミーも強要はしないけれど、気になる…
ミーの祖母は、
「米粒には七人の神様がおいでなさる」と言っていた。
お子さん心に聞くとはなしに心に残っている。
それは、ミーが幼い手で、農作業を手伝っていたからだと思う。
稲作は、牛馬の力を借り、
ご近所同士の助け合いの基で成り立っていた。
幼いミーたちは、
お祭り気分でその周りを走りまわっていた。
お子さんたちも大人たちと同じように汗をかき、談笑の中にすわり、
その中で社会の成り立ちを理解してきた。
風がわたるように、時間もゆるやかに流れていたように思う。
だから、
両親の小言も祖父母の教えも
道理として、この身体のすみずみに治まっている。
まるで、つけものの重しのようだった。
心のひだに、たたみこまれた道理を
今のお子さんにふりかざしてみても、
経験していないことは、「食」とは結びつかない。
「飢え」を知らない世代が日本人の大半を占めている。
ミーも知らない。
ひもじい思いをしていないので、
「命をいただいて命をつなげている」事実を、
どこかに置き忘れていないだろうか。
ミーは
「初物を食べたら東むいて笑え。75日長生きする」
ということわざを耳にしていた。
幼いミーは、
たった75日生きのびてもさしたる変化はないと考えていたが、
この歳になって…
「感謝の気持ちを込めて笑って食べよう」という
本当の意味を理解できた。
―地球滅亡まであと427日―